ジュッバ

ジュッバ

サウジアラビアのハーイル地方の岩絵は、世界遺産委員会で登録されたサウジアラビアの世界遺産である。サウジアラビアのハーイル州の2遺跡に残る岩絵群は、中東で最大規模と評価されているだけでなく、アラビア半島が砂漠化していった1万年におよぶ生活様式の変遷を伝えているという点でも価値を有する。
この物件は1万年以上に及ぶこの地の変化、特に中期完新世以降に進展した砂漠化を伴う環境変化の様子を伝えており、時期によって描かれる動物などにも違いが見られる。また、後の時期にはイスラームの受容なども見て取ることができる。「ジュッバ様式」(Jubbah style) と呼ばれる様式にも特色があり、優れた芸術性を評価されている。
自然のままの乾燥した岩場に、古くは紀元前4000年頃に描かれたといわれる壁画や文字が残っています。描かれているのは、動物や狩をする人、部族の戦いの絵などと、上から下に書くのが特徴であるタムード文字などです。ジュッバとは「井戸」という意味で、近くにある井戸が地名の由来になっています。
以下の2つの構成資産で成り立っている。
ジャバル・ウンム・シンマン
ジャバル・ウンム・シンマン (Jabal Umm Sinman, ID1472-001) は都市ハーイルの北西 90 km、ジュッバに隣接する考古遺跡で、残る三方を砂漠に囲まれている。世界遺産としての登録面積は1,783.9 haで、緩衝地域は 1,951 haである。
この地の岩絵は、19世紀以降のヨーロッパ人らの記録にも散見されるが、本格的な研究は20世紀の第4四半期以降のことであった。
ジャバル・アル=マンジュールとジャバル・ラアト
ジャバル・アル=マンジュールとジャバル・ラアト (Jabal al-Manjor and Jabal Raat, ID1472-002) はシュウェイミス近郊にあり、都市ハーイルの南方約250 kmに位置している。世界遺産としての登録面積は 259.9 haで、緩衝地域は 1,658.5 haである。
シュウェイミス近郊の2遺跡は長い間砂に埋もれていたワジにある。その再発見は2001年のことであった。この遺跡には1万年に及ぶ岩絵が残されており、関連する石器群も出土している。

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